北東北発 気象予報士&防災士によるブログ。忘れたころに、たま~に更新してます


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北東北高校総体登山競技と雑感

8/20 作成  
8/21 改変

先日、岩木山のふもとで、北東北インターハイ(高校総合体育大会)登山競技部の競技役員(気象)としてお手伝いしてきました。予報士会へ派遣要請があり、そのうちの一人として参加しました。内容は、模範天気図の作成や審査基準の作成、採点、気象予報などです。

登山競技は、審査項目が多岐にわたり、気象知識や天気図作成も行われるのです。山に登るだけの体力勝負だけではないのです。

天気図作成はラジオの気象通報20分を聞いて、通報時間を含めて40分以内で天気図を仕上げ、さらには、解析と予報も文章で綴ることになっています。

現代の予報作成者は天気図を自分で書く機会がない(ぜーんぶコンピュータがやってくれる)ので、突然「書いてください」と天気図用紙を渡されても困惑する人が多いかと思います。でも一度身につけておくと安心です。大人になってからだと覚えるのが大変なので、小学校の頃に身につけておくといいかも。自転車と同じで、後は一生ものになります。私も小5の時に覚えました。

そこで、私は数年ほど前、天気図書きのすそ野を広げようと、小学生向けの天気図講座を開いたことがあります。参加者は少なかったものの、関心のある子どもは、どこかに必ずいるもので、随分と遠くから駆け付けてくれた子もいました。地方にいると、都市部とは違い、関心のある専門的なことに触れる機会が著しく少ないので、こういう機会はこれからも作っていけたらと思っています。

せっかく知的好奇心が旺盛な子どもたちがいても、それをうまく充たして先につなげていくことができていないのが地方の現状だと思います。 私がこどもの頃は、進んで勉強しようとすることを阻止する先生や公文に通っている子どもたちをやめさせようとする先生がいたりして、せっかく関心があって自ら進んでやろうとしている子どもたちの勢いを台無しにしてしまう先生たちが少なくありませんでした。皆同じことをしていれば確かにクラスの平均点は上がるかもしれませんが、これでは上位層は、中学、高校と上がるごとに、私立の中学や高校がたくさんある都市部との格差がどんどん開いていきます。

秋田の子どもたちは全国学力テストでトップクラスですが、平均点が高いという側面だけで我が県の教育は安泰だとしてしまうことには憂いを感じてしまいます。我が県の課題は、高校・大学に進学しても、全国と渡りあえるだけのレベルを持つ人材をいかに増やせるかという点にあると思います。そのような環境づくりは、小学生のうちから必要であると思います。

子どもは、好きなことはとことんやるのです。こどもたちの知的好奇心をくすぐり、とことん伸ばして上げられるような機会を提供していければなと思います。

ところで、この間は、市内の小学生が夏休みの自由研究(お天気)の相談で、先生と一緒に私のところにやってきました。児童は小5で、天気図の作成にも挑戦しているとのことでした。引率の先生は、知的好奇心の旺盛な子どもをさらに伸ばしてあげようとする素晴らしい先生でした。

さて、本題に戻りますが、自分の手で等圧線を引くという行為は、気象予報の原点のような気がします。たまには皆さんも天気図を作成してみてはいかがでしょうか?  某A社の社長さんも、天気図書きを社員に勧めているそうですよ!

注意: ラジオの地上天気図一枚で、十分な予報をすることには到底無理があります。天気図が書けるようになったとしても過剰な期待はしないでください。 実際の予報は、予報担当者が、地上から上空まで何十種類もの各種天気図、各種数値予報モデルのGPV、ガイダンス値を参照し、刻々と変わる雲画像、レーダ画像、各種実況値などとにらめっこしつつ、発表時刻寸前まで時間との闘いの中で、胃に穴があく思いでやっています。(ちょっと言い過ぎか。でも自分はそうだったか。)

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by yt-otenki | 2011-08-20 23:59 | お天気