北東北発 気象予報士&防災士によるブログ。忘れたころに、たま~に更新してます


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落雪危険、十分に気を付けましょう!


ここ数日0℃を超す陽気が続いたため、屋根からの落雪が相次ぎました。自転車置き場や家屋の倒壊も見られました。

私もヒヤリとしました。
あと10秒ずれていれば、とんでもない惨事に巻き込まれていたかもしれません。

ある建物に入って10秒後、ダダだっと音がして、入口の方向を見たら下の写真のようなありさま。雪止めが付いた屋根トタンと雪、氷塊が一気に屋根から落下し、山になってました。10秒前はそこに何もなかったのですが・・・。

怖いですね~。トタン屋根に雪止めを付けるのは考え物ですね。

雪止めを付けることによって、その部分に雪をため込み、重量が増してしまいます。そして、氷塊を成長させ、限界点を超えたときに、雪止めとともに氷塊(今回は屋根トタンをも引きはがして)が凶器となって一気に落下してきます。 

屋根に雪が載っているとき、この出入口は通行止にしたほうがよいですね。

皆さんも、十分にお気を付けください。
暖かい日は特に気を付けてください。

軒先付近には、子どもを絶対に近づけさせられません!





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by yt-otenki | 2015-01-16 23:59 | 防災

記録的な大雪 雪害に要警戒!

12月2日から続く記録的な大雪。大館市内ではあちらこちらで雪害が発生してきているようです。
屋根からの落雪、落雪による窓の破損、庇の破損などに、十分お気を付けください!

1月12日に自宅の無落雪型水平屋根の雪下ろし(庇周辺のみ)を実施しました。
その時、屋根上の積雪深や積雪密度を観測し屋根上の積雪重量を算出したので、参考までに記載しておきます。

観測の結果、現在大館に積もっている雪の重さは1平方メートル当たり250kgあることがわかりました!
物置やカーポート、軒が長い庇部分などでは、既に強度に危険信号が灯っているところもあるでしょう。十分ご注意ください! 雪は傾斜があるほどどんどん動いていきます。たまるところには集中してたまって、局所的にとんでもない荷重で構造物を押していることがあります。

積雪重量のピークは例年、2月後半から3月前半にかけてです。これから、どんどん重みを増していきますので、カーポートなどの弱い構造物の雪は今のうちに落としたほうがよいでしょう。

新潟県の豪雪地帯から見ると、この程度の雪はまだ大したことないように見えると思いますが、大館としてはこの10年で最も大変な状況です。今後の降り方によっては気を緩められません。

観測結果
観測日:2015.1.12
場所:大館盆地の低地
屋根上の積雪深(5か所平均):100㎝ ※最大は屋根中央部の110cm
地上の積雪深(作業前):110㎝  ※作業終了時は増えて116cm
積雪密度(全層平均):0.256g/m3
各層の積雪密度
 屋根上10㎝地点:0.35g/cm3
 屋根上30㎝地点:0.35g/cm3
 屋根上50㎝地点:0.27g/cm3
 屋根上70㎝地点:0.17g/cm3
 屋根上90㎝地点:0.12g/cm3
積雪重量:248.4kg/m2
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↑大館の1月12日の積雪密度


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↑屋根上の積雪断面


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↑市内の雪の状況




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by yt-otenki | 2015-01-14 23:48 |

大館の降雪と積雪の経年変化(明治~平成)

当ブログで一番人気の記事は、2005年9月に公開した「大館の最大積雪深の経年変化」です。10年近く経過してもいまだにアクセスが多いのですが、データが古くなって申し訳ないため、2013-2014冬季までの最新データを組み込んで、最新版を公開したいと思います。お待たせしました!

なお、気象の長期変動を見るためには、観測場所は、観測期間の初めから終わりまで同一の場所で、同一の周辺環境のもと、同一の観測方法で記録されていることが望ましいことは言うまでもありません。

ところが、大館の場合は不運なことに、気象庁による観測の拠点とはなっていないため、気象庁の観測で不足する気象要素(積雪等)については、他の機関がカバーするしかありません。

秋田県の場合は秋田市に気象官署として有人の地方気象台があり、空港の出張所を除けば、残りは地域気象観測システム(アメダス)での自動記録のみでカバーしています。アメダスでの観測は基本、4要素(降水量、日照時間、風向風速、気温)なのですが、積雪を観測しているアメダスは非常に限られており(県内で13か所)、気象庁は大館市内(913km2)には設置していません。積雪深や降雪量は他の気象要素よりも局地性が高いだけに、もっと密な観測網が欲しいところですが、実際はその逆となっています。そのため、今回は、気象庁データで不足する部分は、消防機関によるデータで補うこととします。

(豪雪地帯の新潟県などでは、自治体が非常に密な観測網を敷いており、県のホームページや各自治体のホームページで毎日更新しています。残念ながら、このお手本となるような観測体制は、大館市をはじめとする北東北の各自治体ではほぼ見られません。)

〇今回収集したデータ(ここでいう2014冬季年とは、2013年10月~2014年5月の寒候季を意味します)
①1892-1976年:気象庁地域気象観測所(区内観測所)データ(積雪深のみ) ・・・秋田県気象90年報より
②1977-2000年:気象庁委託積雪観測データ(積雪深のみ)
③1971-1996年:大館広域消防署本署データ(月降雪量は1971~、年最大積雪深は1973~、年最大日降雪量は1972~、日別観測データは1976~)
④1997-2008年:大館広域消防署東分署データ(降積雪)
⑤2009-2014年:大館市消防署比内分署データ(降積雪)

観測地点の位置は下記のとおり
①②は同一地点(大館市片山、旧秋田県農業試験場大館分場跡)
③は大館市根下戸
④は大館市東台
⑤は大館市比内町扇田

気象庁管理下の観測が継続していれば理想的なのですが、気象庁は2000年に大館での積雪委託観測を廃止しました。その後、アメダスの積雪計を設置することをしなかったため、大館の人たちは消防署等の観測に頼らざるを得ない状況です。しかしながら、これも、また残念なことに、観測点が本署(根下戸)→東分署(東台)→比内分署(比内町扇田)と短期間に次々と移転してしまいました。よって、1892~2014の長期のデータを収集したものの、観測の場所や環境にちょくちょく不連続が生じており、長期変動を見るにはふさわしいデータとはなっていません。下記の結果は、これを踏まえた上でご覧ください。

②、③、④は重複している期間がありますが、ここでは①と同一地点である②を最優先に採用して統計処理することとします。また、②は気象庁の管理下であり、観測条件が理想的であることも期待されます。


1.大館の年最大積雪深の経年変化(1892-2014) 図をクリックすると拡大
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(1)対象期間:1892~2014年
(2)使用したデータ:1892~1976は①、1977~2000は②、2001~2008は④、2009~2014は⑤
(3)欠測:12冬季年(1895-1898, 1901-1905, 1920, 1935, 1936)
(4)コメント:平年値は64㎝。県内の内陸部各地より少ないです。また、明治から平成まで111冬季年のうち50~100㎝の年が72%を占め、年による変動幅は小さいです。ただし、1923年は255㎝、1945年は165㎝を記録するなど、稀におもいきり積雪深が増すことがあるようです。ちなみに、38豪雪では106㎝、48豪雪では104㎝(消防署観測では142㎝)、平成18年豪雪では115cm、平成23年豪雪では110㎝、平成25年豪雪では113㎝記録されています。また、資料をまとめている過程で発見しましたが、約18年間隔で年最大積雪深が30㎝程度しかない少雪の年が現れているようです。(a)1954年25㎝、(b)1972年29㎝+1973年38㎝、(c)1989年23㎝+1990年32cm、(d)2007年40㎝+2008年35cm   
(5)摘要:主な統計値は下記のとおり

  100年平均(1911-2010) : 74cm
直近100年平均(1915-2014) : 74cm

  30年平均(1981-2010)  : 64cm ← 平年値という場合、通常この値を用います
直近30年平均(1985-2014)  : 67cm

  10年平均(2001-2010)  : 64cm
直近10年平均(2005-2014)  : 76cm

最大値       :255cm (1923年)
最小値       : 23cm  (1989年)


2.大館の年降雪量の経年変化(1971-2014)図をクリックすると拡大
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(1)対象期間:1971~2014年
(2)使用したデータ:1971~1996は③、1997~2008は④、2009~2014は⑤
(3)欠測:なし
(4)コメント:1980年代末~1990年代は少ない傾向にありますが、その後増加しているように見えます。
ただし、観測地点の移転による影響を無視できません。長期変動を見るためには他の観測点との比較が必要です。
(5)摘要:主な統計値は下記のとおり
30年平均値(1971-2000):364 cm
30年平均値(1981-2010):380 cm
30年平均値(1985-2014):394 cm
最大値:621cm(2006年)
最小値:190cm(1989年)



3.大館の年降雪量と年最大積雪深の経年変化(1973-2014)図をクリックすると拡大
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(1)対象期間:1973~2014年
(2)使用したデータ:積雪深、降雪量ともに、1973~1996は③、1997~2008は④、2009~2014は⑤

(3)欠測:なし
(4)コメント:「降雪量が多ければ積雪も多い」傾向が明瞭です。
(5)摘要:



4.大館の年最大日降雪量の経年変化(1972-2014)図をクリックすると拡大
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(1)対象期間:1972~2014年
(2)使用したデータ:1972~1996は③、1997~2008は④、2009~2014は⑤
(3)欠測:なし
(4)コメント:年最大日降雪量は、20~30cm の年が多いのですが、地域に大きな影響を及ぼした「48豪雪」と「平成18年豪雪」の年は50㎝を超えて突出しています。「ドカ雪」は、雪害を著しくする要素のひとつのようです。
(5)摘要:主な統計値は下記のとおり
30年平均値(1971-2000):24 cm
30年平均値(1981-2010):25 cm
30年平均値(1985-2014):27 cm
最大値:64cm(2006年1月4日)


今回は、降雪量と積雪深のみを見てきました。初雪の経年変化については こちら をご覧ください。
一般に、「寒冬=豪雪年」 というイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうではないように見受けられますので、これについてもいずれ調べてみたいと思います。




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by yt-otenki | 2015-01-02 23:59 | お天気