北東北発 気象予報士&防災士によるブログ。忘れたころに、たま~に更新してます


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横手は、100年に1度か2度の大雪でした。

秋田県横手市のアメダス(標高59m)では、11/23 8:00に積雪深が65cmを記録しました。
これはアメダスの積雪観測期間(1979/11-2007/11)の29年間で、11月としては突出して多い1位の記録でした。

これまでのアメダスの11月の記録は下記のとおりです。
1位: 38cm 1985/11/30
2位: 34cm 1983/11/28
3位: 30cm 1998/11/21
(気象庁HPによる)

これまでの記録38cmを一気に27cmも上回り、65cm!

新聞などでは「過去最高」などの文字が躍っていましたが、この30年弱の短い期間で「過去最高」という表現は、いささか大げさではないかと思いつつも、一気にこの30年弱の最高値の倍近い記録であったため、参考までにアメダスの観測が始まる以前の記録を調べてみました。

そしたら、1891/11-1975/11の85年間の11月の記録は以下の通りでした。


1位: 70cm 1948/11
2位: 60cm 1892/11
3位: 52cm 1970/11
(秋田県気象90年報による)

これを組み合わせると、1891-2007の117年間(ただし、1976-1978の3年間のデータなし)で、今回の大雪は、11月としては第2位の記録であることがわかりました。


1位:70cm 1948
2位:65cm 2007
3位:60cm 1892

これはまさに、100年に1度か2度の大雪であることがわかります。
一生に一度経験するかしないかの頻度です。

よって、これは確かに、新聞で大きく報道されるに値した大雪であったと言えます。


余談ですが、ここで注意しておきたいことがあります。新聞では横手の大雪のみが取り扱われていますが、秋田県内で、横手で雪が一番多く降っているわけではないことです。たまたま気象庁の公式観測点がそこにあるからその記録が報道されているということです。県の観測によると、東成瀬など近隣の町村では、もっと多くの積雪が観測されていました。

また、2年前の豪雪時に新潟県津南町の大雪が全国ニュースで頻繁に取り上げられていましたが、これも上記と同じく、気象庁の観測点がたまたま津南にあったために、「津南」という地名が全国にとどろきわたる(米国でも"Tsunan"が報道されていた)のであって、気象庁以外の県などの観測によると、実際は、津南よりも多く雪が降り積もっているところもあるのです。これらの観測点の値は、マスメディアでほとんど取り上げられることはありません

それを考えると、公式観測点があるかないかで、マスメディアでの扱いに雲泥の差が出るわけですから、災害時等に的確に状況が全国に速報され、理解や支援を受けやすくするよう、地方自治体や関係機関は、戦略として、気象庁の公式観測点を誘致するなどの方策も考えられなくはありません。 

ps.
私の在住市(県内第2位のDID人口あり)は、2年前、戦後最大級の豪雪に見舞われましたが、気象庁の積雪観測点がないため、当地の積雪状況が全県にきめ細かく流れることはありませんでした。当地にとっては相当なインパクトをもたらした豪雪でしたが、アメダスの積雪観測点がないがために、客観的な情報が全県に瞬時に伝わることもなく、このインパクトの大きさを理解してもらえない(地元の人ですら、当市にとってどれほどインパクトの大きい豪雪であったのかということが客観的に理解されていない)という状況があるわけです。

気象庁の公式観測記録がないということが、当市にとって大きな損失であることがあらわになった事例でした。
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by yt-otenki | 2007-11-24 23:59 | お天気

寒波襲来

いや~ 寒いですね。
仕事への行き帰りの路面は、てっかてか。
大館~鹿角では、11/22 15:00の気温はマイナス3℃台でした!

職場の室温は、今朝1度でした。

昨冬いた職場は、厳冬期に、机の上の温度計がマイナスを示していたこともありましたが、
今の職場は、厳冬期にはもっと寒くなりそうな気配です。
古い建物で断熱性能が低いので、灯油をかなり食いそうです。

ところで、今回の寒波は、11月としては異例の強さです。

11/22 9:00JSTの秋田上空500hPa(地上5000m付近)の気温は、マイナス40.5℃!

マイナス40度は厳冬期でもたまにしかないような低温です。それが11月に現れるとは!

11/22は、北東北のところどころ(平地でも)で、気温が一日中マイナスで、真冬日となっているもようです。

雪も降るところではかなり降っているようです。
11/22 18:00JST現在の平地の積雪は下記のとおり
野辺地 44cm
横手 50cm
山沿いでは1mを超えているところもあります。
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by yt-otenki | 2007-11-22 23:59 | お天気

今晩は雪で銀世界に

雪が降って、辺りが白くなってきました。
d0021097_2021347.jpg

↑空中を落下する雪片


積もり始めています。
20時現在、北東北の北緯40度以北では沿岸部の一部を除いて、ほとんどの地点で氷点下の気温になっています。

下の写真は屋根付き駐車場の車ですが、中まで雪が入ってきています。
d0021097_20212182.jpg


当地の本日の日の入り時刻は16:19。
日の暮れるのがめっきり早くなりました。

サンタさんの足音が聞こえてくる季節になりました。
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by yt-otenki | 2007-11-18 20:19 | お天気

北東北3県で初雪

約7か月ぶりに、北東北3県の平地にも初雪が降りました。平年より3日~8日遅いです。

青森 11/15
秋田 11/15
盛岡 11/16

大館では、11/15昼ごろ、鳳凰山の大文字の2画目の上部が雪化粧しているのが見られました。
平地では、11/16の朝、雪が降っているのが確認されました。

標高が高い峠道などでは既に雪が積もっています。
また、11/15の前線通過に伴う強風で大量の落ち葉が路面に降り注ぎ、滑りやすい状態になっています。峠道などでは、路面上のこの湿った大量の葉が、凍結しているところもあると思われます。
滑りやすいですのでお気をつけください。

日曜後半~月曜はさらに強い寒気が入り、吹雪になり、一気に冬らしくなるかもしれません
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by yt-otenki | 2007-11-16 23:29 | 生物・季節現象

冬タイヤへの履きかえはお済みですか?

北東北で車を運転される方へ

しつこいようですが、タイヤ交換はおすみでしょうか?

15日までに間に合わない方は、遅くとも今週土曜日までには交換した方が無難ですよ!

今週の天気予報は、毎日じっくりと見てけたんせ。


忙しくて交換できないという方は、路肩に落ちた時に牽引してもらうためのロープをトランクに積んだほうがよいかも。
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by yt-otenki | 2007-11-13 23:59 | お天気

いよいよ初雪か!?

北東北の平地でもいよいよ雪が降るかもしれません。

週間天気図によると、15日に雪を降らせるような寒気の南下が予想されています。その後、週末以降は、さらに強い寒気の南下が見込まれています。

峠道を通る方は、路上の積雪や路面凍結の恐れがあるため、注意が必要です。

夏タイヤから冬タイヤへの履きかえは、当然もう済んでいますよね!
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by yt-otenki | 2007-11-12 23:59 | お天気

20070917秋田県北部の水害 #3 河畔林

20070917秋田県北部の水害では、大館市内の米代川沿いでも堤防からの越水や堤防の損壊がみられ、洪水が発生しました。

下の写真は水害から1か月後ほど経過してから撮影したものです。
この周辺では数か所にわたって堤防が損壊して、耕作地に砂礫が流出していました。

d0021097_23535551.jpg

↑ 破れた堤防部分から堤内(河道と反対の水田の側)方向を撮影。
破れた堤防付近の地面(水田)がえぐられ、河川から運搬されてきた砂礫が水田に堆積しています。

d0021097_214899.jpg

↑ 堤防が損壊して、砂礫が耕作地へ流れ込んでいます。護岸ブロックの一部も耕作地へ流入。出水前、この部分の地表被覆というか土地利用の形態がどのようなものであったのか関心があります。高木が連なっていたのか、草地だったのか、護岸されていたのか・・・

ここより下流100m位の地点には、堤防付近にある程度の規模の高木の河畔林が連なり、堤防の損壊の程度はあまり大きくなく、耕作地への砂礫の流出は少ないようでした。(下の写真参照)

d0021097_23541355.jpg

↑堤外(堤防より河道の側、写真では右側の方向)には、人工杉とその他の高木による河畔林あり。河畔林は、河川管理上、流木等の発生源になるということで疎まれることが多いようです。しかしながら、中州ではなく堤防に近い側に、ある程度以上の規模の林ががある場合は、水の勢いを和らげ堤防を守り、かえって、上流からの流木やゴミを捕捉して、耕作地などの被害を軽減しているようにも見受けられます。
(※河川管理上は疎まれる河畔林ですが、川辺の生態系の観点からは河畔林の存在は重要です)

d0021097_0401061.jpg

↑河畔林内部の様子1

d0021097_0402414.jpg

↑河畔林内部の様子2
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by yt-otenki | 2007-11-04 23:59 | 防災

体験!一日気象予報士

先日、弘前大学理工学部主催の小中学生向け「楽しい科学」のひとつ、「体験!一日気象予報士」に、講師として参加してきました。(弘前大学の大学祭の日に行われました)

午前のテーマは竜巻について、午後のテーマは台風についてでした。
どちらも渦ですが、寿命などの時間スケールと水平方向の大きさなどの空間スケールが全く異なります。

また、渦の巻き方にも違いがあります。、北半球であれば台風は反時計回りにしかならないのに対して、竜巻は、反時計まわりと時計回りの両方あり得ます。

午前の部では、大学の先生と学生が竜巻発生装置を組み立て、竜巻発生の実験を行いました。見事に成功し、参加者は大喜びでした。(下方に写真あり)

参加者の一人に、「竜巻」と「つむじ風(塵旋風)/dust devil」を混同している人がいました。
竜巻は、巨大な積乱雲に伴って発生する渦巻で上空から降りてきます。雨、雷、雹を伴うことがあります。それに対して、つむじ風は、青空が広がり太陽光が強い晴天時に校庭の乾燥した地表などで発生します。まったくの別物ですので注意が必要です。

午後の部では、予報士会として私の持ちネタの台風講座を開きました。台風について学んだあとに、参加者の皆さんに台風情報の作成と発表も行っていただきました。

午後の部がはじまる前に、幼稚園児から、たくさんの質問をいただきました。理工学部のイベントに参加する幼稚園児はさすがに違います。脱帽です!

また、時間外に、高校生の方からもたくさんの質問を受けました。気象について知りたい!という強い意欲を感じました。 将来、予報士になってくださいね!

d0021097_23175279.jpg

竜巻が発生しました!
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by yt-otenki | 2007-11-03 23:59 | お天気教室

20070917秋田県北部の水害 #2 河床の変化

20070917の大雨出水から1か月半が経過しました。

その後、河川は落着きを取り戻しましたが、出水前に比べて、河川の様子は大きく変化しました。

水が流れると、侵食、運搬、堆積がみられますが、大雨出水のときは、著しく河床が洗掘されたり、大量に土砂が運搬・堆積したりして著しく河床を変化させます。

例えば、写真にあるように、長木川の堰堤付近には、大量の砂礫が上流から運搬されてきて、のっこりと砂礫を残していきました。堆積物が堰堤の高さを超えています。(写真左側のゴム堰堤部分は破損して、下流へ砂礫が運搬されています。)

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河床が上昇すると、以前と同じ流量の出水があったとしても、今後は以前より水位が上昇する(正確には水面が堤防高に近くなる)ことは想像に難くありません。河川によっては、この半世紀で河床がかなり上昇している所もあるかもしれません。もしそうであれば、堤防建設時は大丈夫とされていた水位でも、河床が上昇した分だけ、その堤防高ではだいじょうぶでなくなっている可能性もあります。

河床の上昇が続けば、極端な例では天井川という例もあります。

長木川では、河床の砂礫がきれいに洗い流されたところもあり、河床に露出するグリーンタフ(緑色凝灰岩)の青緑色が、なんともいえない美しさを見せていました。

昔、仕事で、流量観測をしていたことがあります。
高水位時は、低水位時と観測方法が異なり、河川に浮子を投げ込み、流速を計測するため、暴れ狂う河川において、半ば命がけの観測を行っていたことを今回の出水時に思い出しました。
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by yt-otenki | 2007-11-02 23:59 | 防災