北東北発 気象予報士&防災士によるブログ。忘れたころに、たま~に更新してます


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日本に暖冬をもたらし、豪州に旱魃をもたらしたエルニーニョ現象が終息に向かいつつあるようです

2006年の夏ごろから続いてきた、エルニーニョ(EL NINO)現象が弱まりつつあり、春ごろには終息するのではないかと、オーストラリア気象局や日本の気象庁はみています。

エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の南米沖~日付変更線付近にかけての海面温度が平年値よりも高くなる現象で、貿易風(赤道付近の低緯度海域を東から西に吹く風)が弱くなると発生するとされています。

エルニーニョ現象が発生すると、日本の冬は暖冬になる(東日本・西日本を中心に)といわれており、今年の冬はまさに、その要素が大きく働いているのではないかと言われています。

ところで、南半球のオーストラリアでは、エルニーニョ現象が発生すると、北部と東部を中心に降水量が減少し、普段から乾燥している大地に、さらに雨が少なくなり、山火事が多発したり、旱魃になる地域が出る傾向があります。
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↑3ヶ月降水量(2006年10月~12月)の平年比 オーストラリア気象局HP気候図より

上図は3ヶ月(10~12月)降水量が平年比何パーセントであるのかを示していますが、40%以下の所が多くなっており、著しい少雨となっています。

今年に入ってからも、この傾向は続いています。
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↑最近13日間の降水量(2007年1月1日~13日)の平年比
オーストラリア気象局HP気候図より

2007年になってからも、西部の一部を除いて、著しく雨の少ない状況が続いているのがわかります。農作物の輸出にかなりの影響が出ていることが心配されます。

今後、エルニーニョは終息に向かうようですが、NSW(ニューサウスウェールズ)州のシドニーからQLD(クウィーンズランド)州のタウンズビル付近にかけては、まだ影響が残るかもしれません。その他の地域は、SA(南オーストラリア)州やVIC(ヴィクトリア)州を中心に平年並みまたはそれ以上の降水が期待できるかもしれません。

下図は、2007年1月~3月の3ヶ月降水量が平年値を上回る確率を示しています。
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参考資料 Seasonal Outlooks, Commonwealth of Australia, Bureau of Meteorology


とりあえず、今回のエルニーニョは、北半球の春ごろには終息に向かうのではないかと予測されていますが、オーストラリア気象局のモデル(POAMA (Predictive Ocean Atmosphere Model for Australia) )の計算結果によると、NINO.3海域の海面温度が、アンサンブル平均で4月以降、緩やかではありますが、また上昇する気配を見せているので気がかりです。ただし、各国のモデルによって、いろいろな計算結果があるようなので、どうなるかはわかりません。
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参考までに、このページには世界の各モデルの計算結果へのリンクがあります。
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by yt-otenki | 2007-01-13 23:58 | お天気