北東北発 気象予報士&防災士によるブログ。忘れたころに、たま~に更新してます


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気象レーダーで捕捉されない降雪

気象レーダは、現在及び目先の降水分布を把握するのに大きな威力を発揮します。
気象庁HPでは、レーダ観測とアメダスによる地上降水観測などをもとに降水ナウキャストやレーダアメダス解析雨量といった資料が公開されています。

ところが、レーダといえども完璧ではありません。
実際は雪が降っていても、まったくレーダで捕らえられない場合があります。
下は12/15午後の写真ですが、このように雪が降っていても降水ナウキャストでは、秋田県のほぼ全域で降水なしとなっていました。
d0021097_1550728.jpg

d0021097_15502473.jpg



大館盆地上空は、秋田市の気象台敷地にあるレーダと函館の横津岳にあるレーダのアンテナから発射されるマイクロ波ビームによって観測されています。

原理はシンプルです。 レーダアンテナから発射されたビームが大気中に存在する雨滴や雪片に当たり、そこから反射されるマイクロ波の強度と反射して戻ってくるまでの時間を観測することにより、どこでどの位の強さの降水があるのかが計算され分布図として出力されるのです。

ところが、大館の場合は、秋田レーダも函館レーダーもマイクロ波が発射されてから、大館に届くまでの間に山などの障害物があります。障害物があれば、マイクロ波はその陰には届きません。

よって、レーダビームは大館盆地の上空高いところには届きますが、低空には、あまり届いていない可能性があります。ビーム充満率が低い可能性があります。

要するに、低い雪雲から降る雪はレーダでは捉えられない可能性があるということです。

山影になるような地点の場合、レーダエコーが無くても、実際は低い雪雲があり雪が降っている可能性もありますので、レーダ資料を見るときは、そういう点もあらかじめ考慮に入れておいたほうがよいでしょう。
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by yt-otenki | 2005-12-15 23:59 | お天気